捻挫の治し方は？足首や手首の捻挫の応急処置・マッサージ

捻挫になる主な原因とは？

今回も捻挫についてお届けします。
みなさん、捻挫をした経験はありますか？
捻挫と聞くと足首の捻挫を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし、捻挫は足首以外にも関節があれば、全身のどこにでも発症の可能性があります。
例えば、寝違えやぎっくり腰も関節部分を痛めていたら、それは捻挫に該当します。
捻挫になる原因の多くは、スポーツの最中や日常生活でよろめいて足や手を捻ったり、ジョギングをして繰り返し関節部分に負荷をかけているうちに痛めています。
靭帯が緩んだり、関節が柔らかすぎたり、逆に硬かったり、インナーマッスルが衰えてしまうことでも関節が不安定になって捻挫を起こしやすくなります。

捻挫と靭帯損傷は同じ？
違いはある？

捻挫と靭帯損傷は、大変似通った症状が現れます。
捻挫とは、関節が外力によって可動範囲を超えた動きを強いられ、関節面や周囲の靭帯、関節包、腱などの軟部組織を損傷した状態を言います。
捻挫をしたとき、靭帯は部分的に損傷したり、伸びて緩くなったりします。
靭帯損傷は、靭帯そのものが不意の外力により捻れたり、引き伸ばされ損傷します。
また、靭帯は関節を構成する骨と骨が不安定にならないように固定する組織です。
捻挫と靭帯損傷はしっかり対処しなければ、関節が不安定になり、他の筋肉や関節を庇って暮らすようになり、損傷箇所以外での症状を引き起こすリスクを高めますから、予防の意味でも早めの対処をおすすめします。

捻挫の基本的な改善方法、
早く改善するための考え方

意外に軽視されがちな捻挫ですが、受傷直後にしっかり処置をしないと痛みや腫れが長引いたり、スポーツをしている方は復帰までに時間がかかってしまうことがあります。
捻挫をした際は、「POLICE処置」を行うと早期改善に繋がります。
POLICEとは、Protect（保護）、Optimal Loading（適度な運動）、Ice（冷却）、Compression（圧迫）、Elevation（挙上）の頭文字を取ったものです。
捻挫が起きた直後から包帯などでの圧迫・保護、15～20分のアイシング、患部を心臓より高い位置にするといった処置が行えると、安定した予後が期待できます！

捻挫の部位ごとの応急処置
（足首、手首など）

足首は全身でもっとも捻挫しやすい部位と言えます。
特に内反（うち返し）捻挫がとても多いです。
そうした足関節の応急処置に役立つのが、先にも触れた、「POLICE処置」です。
患部のアイシング、包帯やテーピングを使用した圧迫・保護、心臓よりも高い位置に患部を置くことです。
足関節捻挫で痛めやすい部位は、前距腓靭帯（外くるぶしの斜め前）が多く、足先が内側に入ってしまうことで靭帯が伸ばされて損傷を起こしているので、包帯やテーピングで足先が内側に入らないように矯正して早期回復を図ります。
ただし、「POLICE処置」は、あくまでも応急処置です。
処置が済んだらできるだけ早期に当院で施術を開始しましょう！

捻挫に関するQ&A

Q. 捻挫どうしたら早く改善しますか？
A. 捻挫の応急処置は「安静・アイシング・圧迫・挙上」のいわゆるRICE処置が基本になりますが、一番重要なのはアイシングです。

Q. 捻挫を放っておくとどうなりますか？
A. 軽症、重症どの度合いでも靭帯が伸びて関節の固定力が低下するので、再度捻挫してしまう癖がついてしまいます。

Q. 捻挫したら医療機関に行くべきですか？
A. もし患部に痛みや腫れがあれば、すぐに整形外科などの医療機関や整骨院・接骨院を受けることをおすすめします。

Q. 捻挫の痛みのピークはいつですか？
A. 捻挫は、靭帯や関節包・腱・毛細血管の損傷により疼痛や腫れ・内出血・浮腫みなどを伴い受傷後の炎症は24〜72時間後でピークを迎えます。

Q. 捻挫を自分で改善する方法はありますか？
A. 受傷直後は、冷湿布や氷で冷やして炎症を抑えて、その後サポーターやテーピングで軽めに固定し、心臓より高い位置に保ちましょう。

Q. 捻挫しやすい方の特徴はありますか？
A. ハイヒールなどを履いて足の甲とすね部分の角度が広がると緩みやすく、不安定になってひねりやすいです。
また、足首が硬い方（柔軟性がない方）は、捻挫しやすいと言われています。